船橋のグループホーム
千葉県にある社会福祉法人地蔵会が運営する「空と海」の新たな施設として、障がいのある方のためのグループホームが誕生しました。
建物のデザインやコンセプトはデンマークを拠点に活動しているコンセプト&デザインスタジオNjordrum Careが担当し、Juuriはそのデザインを日本の法律や気候に落とし込む、いわば編集者のような役割を担いました。
デンマークと日本、場所は違えど社会的な支援のための建築を目指している視点は同じ。専門的な考えや技術を補い合い、今までにない空間として昇華されました。
この新しいパートナーシップは、あらゆる福祉、心理的安全性のデザインのために活動する風と地と木 合同会社代表及びNjordrum Care日本代表の宮田尚幸氏をコーディネーターとして迎え、構想から約3年の歳月を経てついに実現することができました。
福祉サービスを必要とする人々はより一層のケアが必要です。
心や身体の感度はひとそれぞれで、単なる入居施設ではなく実際に住まい手のための建物をつくりたいというコンセプトから、広さ、素材、色彩、そして外の自然との触れ合いのバランスなど、あらゆる要素はすべて当事者視点。
Njordrum Careのデザインは、特別なケアが必要な方々にとっても、心地よく過ごせるような居心地の良い性能の住宅を心身への影響をエビデンスベースでデザインしており、それはもちろん障がいを持っていない方にとっても心地よいのです。
デンマークでは、Njordrum Care のデザインする木造モジュラー式プレハブ住宅のコンセプトとサステナブルなデザインが、様々な分野で実現しています。
「空と海」のプロジェクトは、彼らにとっても日本で初めての事例になります。
クライアントである空と海は、1997年に千葉県で設立し、障がいのある方の活動を支援する福祉サービス事業所です。数々の優れた作品を70名を超える方が創り出しています。
朝9時の体操から始まり、3つのスタジオ、アートギャラリー、レストランでは和紙づくり、木工、染め・織り・刺繍、陶芸、絵画、料理など、様々な制作活動が組み込まれています。
活動が終わると、この新しくできたグループホームに帰り、日々が循環していきます。
この空間が障がい福祉から始まり、様々な場所、たくさんの人に広がり、やがて私達の生活にも伝播してきてくれることを祈っています。
Njordrum Careのデザインにご興味がある方は、窓口であるニョードルム・ケア 日本代表窓口(下記連絡先)是非お問合せください。
事業主: 空と海 社会福祉法人地蔵会
コンセプト&デザイン: Njordrum Care (www.njordrumcare.com)
コーディネーター: 風と地と木合同会社 宮田尚幸(Njordrum Care 日本代表窓口)
日本の建築設計: Juuri Inc.
家具: 有限会社平田椅子製作所
船橋のグループホーム
場所 | 千葉県船橋市 |
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用途 | 児童福祉施設(グループホーム) |
竣工 | 2024年7月 |
構造 | 木造平屋建て |
種別 | 新築 |
敷地面積 | 963.18 m² |
建築面積 | 174.73 m² |
延床面積 | 149.89 m² |
建築性能 | Q値:1.06 W/ m2・K |
仕様 | 屋根断熱材:ロックウール t=300mm |