上田市を一望する高台の個人住宅。上田盆地を囲む山々の稜線が180度見渡せる絶景を、お庭からはもちろん、お家の中からも楽しめます。

飲食店を経営されているご主人の帰りは、いつも夜遅くなってしまうため、帰宅後に2階で眠るお子さんを起こしてしまわずに、ゆっくりと過ごせるリビングをご希望でした。

そのため、LDKのある1階のボリュームと、寝室のある2階のボリュームをひな壇状に大きくずらすことで、寝室とリビングとの物理的な距離をとり、光や音が2階に届かないようにしています。

そのズレによって生じた2階の直下の空間は、曲線を用いた板張りの倉庫を設え、自転車や、お店で提供しているワインなどを保管しておけるスペースとなっております。

また、それらの各ボリューム同士のズレが、外観に良い意味でアンバランスなユニークさをもたらしてくれています。

室内は高台の絶景を望む敷地条件を活かし、LDKに壁一面の大開口を設け、面積以上に広々と感じられる空間としています。

お施主様の趣味であるレコードをかけながら、窓際に置かれたソファに座れば、時間を忘れて、いつまでも上田のまち並みを眺めてしまうでしょう。

コンパクトながらも、開放的な景色を取り込むことで広々と感じられ、

また、ご家族がそれぞれの時間を安心してゆったりと過ごせるお家となりました。